錦鯉の飼育についてBreeding
錦鯉の基礎知識
錦鯉は日本の国魚といわれています。
日本の鑑賞魚としてよく知られているものに金魚がありますが、金魚の原産国は中国であり、日本へは約500年前に明から輸入されました。一方、錦鯉の原産国は日本(新潟県)であり、その意味では、正真正銘の「和製鑑賞魚」と呼ぶこともできます。
自然界にいる真鯉の中からわずかな色彩を見いだし、改良に改良を重ねて現在の美しい姿が創り上げられてきたのが、現在の錦鯉です。
海外では「ガーデンフィッシュ」と呼ばれ、若者を中心に年々飼う人が増えており、日本文化に関心を持つ海外の有名人からも人気があります。
錦鯉にはその模様や色彩により、「紅白」「大正三色」「昭和三色」など、80種類以上の品種があります。
大きさも、なかなか大きくならない鯉もいれば、、1mを超える錦鯉もおります。体型やヒレの形も様々です。
穏やかな性格で、けんかをしないことから、その多くの品種の飼育を一緒に楽しむことができます。あらゆる大きさが観賞の対象で、飼育の環境に応じてそれぞれのサイズの飼育を楽しめます。
庭池はもちろん小さい鯉はガラス水槽で手軽に飼育でき、ベランダでの飼育も可能です。
錦鯉は環境への順応性が高いので、コツさえつかめば鯉は長命(寿命は50年~70年ともいわれる)ですから、生涯にわたって楽しめる観賞魚です。飼う人、見る人を飽きさせない魅力をもっております。
飼育のポイント
錦鯉の飼育に必要な器具は、基本的には「水槽またはプール、池」と「濾過装置」があれば十分です。
飼育の場所や方法によって、これらの組合わせはどのようにもできますから近くの販売店に相談することが第一です。
飼育にあたっては、下記の点に十分注意しましょう。
- えさを与え過ぎないこと。
- 尾数を入れ過ぎないこと。
- 水を替え過ぎないこと。
- 濾過装置の掃除をし過ぎないこと。
当店では希望どおりの飼育ができるよう、水槽や濾過装置その他の設備を整えます。
最初から販売店へ相談することは、錦鯉の飼育と観賞をより正しく、より楽しく、また長続きさせる最良の方法です。
池や水槽の限られた水量の中で、鯉が元気に成育するには、その水が常に鯉のために住み良い水でなくてはなりません。
長く楽しむには良い池を持つことが大切です。
良い池というのは大きさなどではなく、錦鯉に適した水作りができるかどうかが最大のポイントです。
鯉の飼育においては水を濾過するという作業が非常に大切な役割をいたします。
池に見合った濾過槽の働きが機能することで、鯉の成育に大きな差ができると思います。
最近では、多くの濾過槽が普及しておりますので、鯉屋さんで相談の上、自分の池にあったものを取り付けるのが最善です。
鯉の池などの濾過で活躍するバクテリアは好気性バクテリアといわれるものですが、汚れを分解する過程では多くの酸素を必要としております。
つまり酸素の補給というのは鯉に直接という以上に、バクテリアのために必要なものであるといわれております。
エアーポンプによるエアレーションで簡単に池に酸素を補給できるので、池の大きさにあったエアーポンプを取り付けましょう。